クイズ王は技術士試験に合格するか?

無料のメルマガ『技術士取得応援マガジン』にタイトルのコラムがありました。コラムニストは、知識と知恵は違うので「否」との結論でした。私の結論も「否」です。技術士の立場から、彼らには「倫理」に対する認識がないので厳しいと考えます。またクイズファンからの立場から、彼らは闇雲に知識をつけている訳ではなく、自分や周りにメンバーが楽しめる知識を身に着けている訳です。クイズ王はみんなを楽しますため(自己満足の方もいるでしょうか‥)に、技術士はみんなを助けるために、知識や知恵を身に着け、活用していると思っています。技術士もみんなを楽しませながら、助けられたらな、良い方法は無いかなと考える今日この頃です。

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【コラム本文】クイズ王は技術士試験に合格するか?
みなさんは、TVのクイズ番組を視ることがあると思います。 見たこともない難解な漢字の読みをこともなげに解答したり、書き出したりするクイズ番組です。
インテリ芸能人・高学歴アナウンサーなどとして多くの人が参加しています。
皆さんは、あのように何でも解答できる才能ある人が、技術の勉強をしたら技術士に簡単に合格すると思いますか?
私は、声を大きく「否」と言います。
もちろんあれだけの才能です。 努力をしたら合格する人もいるかもしれません。 ですが、クイズ番組で発揮している才能は、技術士に求められている能力と異質のものです。技術士試験で求められているのは、知識でありません。 求められているのは、知恵です。クイズ番組で発揮されている能力は、知識です。 漢和辞典や百科事典が脳内にあるようなイメージです。
技術士に求められているのは、知識と知識を結びつけた具体性ある知恵です。 膨大な知識が有っても技術士試験は、合格できません。 知識量が、合否を決めているのでありません。 ベテランであれば当然持っているべき程度の知識と知識を結びつけた、具体性ある知恵が技術士試験で問われているのです。 この知恵が、応用能力です。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
(出典:無料メルマガ『技術士取得応援マガジン』)

「IEレビュー」編集後記

「IEレビュー」は、日本インダストリアル・エンジニアリング協会(日本IE協会)に加入している法人、個人に、定期的(5月、8月、10月、12月、3月の年5回発行)に無料で配布している機関誌です。「IEレビュー」は、国内外のIEに関する研究や、改善活動事例の紹介を通してIEの普及を図るために編集されています。日本IE協会への入会方法は「日本IE協会HP」をご覧ください.。

因みにIE(経営工学)とは、Industrial Engineeringの略で、「経営目的を定め、それを実現するために環境との調和を図りながら、人、物、金及び情報を最適に設計し、運用し、統制する工学的な技術・技法の体系(Z8141-1103)」と定義されています。

「IEレビュー」は、毎回、テーマを決めて、研究論文、活動事例、関連情報などを具体的で、現場サイドに立って、わかりやすく提供することを方針としています。企業は、常に生産性を上げることが最大の課題で、「企業競争力の根源」でもあります。「IEレビュー」は、この生産性を上げていくためのノウハウを的確に提供するわが国唯一の実務専門誌です。今日は、2018年3月号にて特集テーマ「モノづくりにおけるIT活用」において編集後記を記述させて頂きましたので、ここに記録します。

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◎IT技術の進歩は、IoTやAIという形で、我々の生活や工場現場を変えようとしている。それは、AIが自ら学習を繰り返すディープラーニングの学習システムが急速に進化したことによる。グーグル・ディープマインド社が開発した囲碁AI「アルファ碁」と、世界で最も強い韓国棋士が勝負し、「アルファ碁」が勝ったニュースが記憶に新しい。最近は「アルファ碁ゼロ」として更に進化しているそうだ。
ディープラーニングの活用は、産業界にも広がり、農業では、天気、気温、日照、風などの情報をセンサーで確認して、水や肥料を自動で供給する農業システムもあるそうである。ディープラーニングでは、解を決定する要因をコンピュータ自らが学習し、自動的に最適解を導き出す。ビッグデータの解析力を持ったシステムは、これまでとは精度が飛躍的に向上している。では、人間の仕事をする領域は、どこなのか? コンピュータの解析した結果に従うことが仕事になるのか?
入社以来、長くIEを担当した私は、工程とデータをストップウオッチ、そしてビデオで現場を観察していた。ある意味、工程と製品QCDを観察しながらつないでいたことになる。システムの進化も大切だが、人間による技術の伝承も大切であろう。どの時代になっても、行動の“肝(きも)”を決めるのは人間であって欲しいものである。

<参考 日本IE協会HP>