改めて『岸辺のアルバム』

1977年6月24日から9月30日までTBS系で放送された山田太一脚本の名作『岸辺のアルバム』をTBSチャンネル2で見ています。改めて観ると色々と気付くことがあります。

ドラマのクライマックスである茂(国広富之)が田島家の家族個々(父、母、姉)が抱えている隠しごとを家族全員にぶちまけるシーン。このドラマを象徴するシーンですが、茂が爆発する直前に台所の容器の水があふれるカットがあり、伏線となっています。仕事人間の夫・謙作(杉浦直樹)に不満を持ちながら家を守り内職で家計を助ける妻・則子(八千草薫)の心の中を鳥かごの鳥になぞらえているカットは全編を通じてあります。この他にもカットひとつづつに意味があり伏線となっているので、脚本とあわせて演出も楽しみたいと思います。

 
▲第12話より 父・謙作(杉浦直樹)、茂(国広富之)、律子(中田喜子)