肘井、次のステップへ

昨シーズン後、自由契約を言い渡されていた肘井竜蔵さんが、日本プロ野球選手会の事務局へ職員として勤務することになりました。現役を引退することを選手会へ報告した際に、かねてから肘井の人柄を高く評価していた職員からのスカウトを受けたとのことです。

2018年シーズンの肘井選手は、一軍昇格は無かったものの、イースタンで94試合の出場、6本塁打、19打点、打率.242を記録しシーズンを終えました。2013年育成ドラフト1位で千葉ロッテに入団、2015年春には支配下選手登録を勝ち取り、ここまで順調に成績を伸ばしましたので、自由契約は本当にびっくりしました。中には、若く成績も良い中での自由契約ですから、素行問題か(大嶺弟か)ともいわれていました。嫌疑が晴れて良かった、良かった。

プロ野球選手の再就職問題は大変重大な課題です。野球現場視線を持った人材の今後の活躍、大いに期待しています。ヒ~ジ~イッ(右ひじを突き上げる)

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<ニッカンスポーツ・コム/さよならプロ野球:ロッテ編>

1軍の出場機会なく今季を終えたロッテ肘井竜蔵外野手(23)の心は決まっていた。トライアウトは受けない。「チームが若返りを図っている中でも試合に出られなかった。純粋に自分の力のなさ。すっきりと次にいこう」。まずは社会を知ることが重要と思った。履歴書も書いたことがなかった。早速スーツに袖を通し“就活”を始めた。

保険、不動産、人材派遣に車の営業。自分に興味を持ってくれた13社を周り、同じ質問をした。「どうして僕に声を掛けてくれたんですか?」。不思議だった。高卒でパソコンもできない。同世代の大学生が一生懸命、自分を売り込んでいる中、「元野球選手」の何が魅力なのか。答えは共通していた。例えば打席で凡退する。なぜ打てないか考え、工夫し、次のチャンスに生かす。アスリートは計画(Plan)→実行(Do)→評価(Check)→改善(Action)の「PDCAサイクル」が身に着いている。それがビジネスで評価されると知った。

目からうろこだった。「それを知らない野球選手って多いんですよね。みんなセカンドキャリアに不安を抱えてる。それなら毎年約100人出る戦力外選手の、助けになれたらいいなって」。戦力外になると選手会から連絡が来る。トライアウトを受けないと報告した時、人柄にほれ込んでいた事務局から“スカウト”されていた。

プロ野球選手会事務局。セカンドキャリアもあっせんも仕事の1つだ。選手の気持ちは誰より分かる。「僕ができること、求められてること。これかなと思った」。誘いを快諾。1月から、入局を決めた。

熱く、真っすぐだ。「よくいるじゃないですか。戦力外になって、僕には野球しかないんで、って言う人。でも、野球しかないわけないんですよ。野球だけしか出来ないわけがないんですよ。いろんなことが絶対出来ると思うんです」。プロ野球を経たから、次の就職が難しいという風潮にしたくない。アスリートの寿命は会社員よりずっと短い。1度きりの人生の第2章を、手助けしたい思いが強まった。「みんなが夢だけ持ってプロにきて、後のことは僕たちがサポートできるように。いろんなことを覚えたいと思ってます」。(本文一部省略)

(出典 日刊スポーツ)

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