『早春スケッチブック』最終回

最終回も見事な山田ワールドでした。
ここまで竜彦(山崎努)が省一(河原崎長一郎)へ影響を与えてきた。
「お前ら、何もかもありきたりだ!」と竜彦は声高に叫ぶ。

しかし、最終回は省一が家族を連れて竜彦の住む屋敷に向かい一緒に生活することを直談判する。省一は自分でも信じられない大胆な行動を起こす。妻を娘を連れの息子を大切に思い、その思いを行動に移したことに感動を受ける。自分はせっかちに息子和彦だけに影響を与えようとしてたのではないかと竜彦は思う。

竜彦、和彦、良子の3人でクラシックを聴くシーンは感動的。また、新鋭モデルの明美(樋口可南子)、身の世話をしているツッパリの多恵子(荒井玉青)も合流して7人でのパーティは最後の晩餐となる。明美が歌い始めると和彦がサザンの『匂艶 THE NIGHT CLUB』を歌う。その後『ふぞろいの林檎たち』で全編サザンの曲を使用しているので興味深い。

ドラマの舞台は、相模鉄道の希望ヶ丘駅近くに住むごく普通の4人家族。自分も隣駅の二俣川に4人家族で住んでいたので、とても印象深い作品である。

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<最終回ストーリー>

第12話
竜彦(山崎努)をたずねた都(岩下志麻)が深夜まで帰らない。
車を走らせて西洋屋敷に駈けつけた省一(河原崎一郎)は、竜彦に膝枕をさせて坐っている都をみた。
都は驚かず悪びれず竜彦を抱いていた。
怒って省一は家へ連れ帰るが、待っていた和彦(鶴見辰吾)と良子(二階堂千寿)の前でとりつくろおうとする省一にかまわず、 都は「あの人を抱きしめていたの」と卒直にはなす。
死期が近くおびえている竜彦を見放すことはできなかった、という母を和彦も良子も素直に理解した。
翌日は和彦と良子が西洋屋敷を訪ねた。
夜までいて、二人は泊まってゆきたいと家へ電話をしてきて、省一をいらだたせた。
次の日にはたまりかねた省一が仕事の途中に竜彦に逢いに寄った。
だが、もうひどく視力も衰えながら、静かに語る竜彦に、省一も胸を衝かれるのだった。
竜彦は竜彦で、愛想を作りながら得意先に電話をかける省一の仕事の姿に、自分にはない生き方を見て頭を下げる。
西洋屋敷から帰った省一は、人が変わったように一晩中考えた。
そして都や子どもたちにとんでもない提案をした。竜彦を見捨てられないなら、一家そろって西洋屋敷に押しかけて泊りこもうというのだ。
省一には一生一度の大胆な行動だった。
一家を迎えて驚き喜ぶ竜彦。来合わせていた明美(樋口可南子)、駈けつけた多恵子(荒井玉青)も加え、西洋屋敷では思いがけない にぎやかなパーティーが盛りあがった。
みんなが歌をうたった。そして翌朝、竜彦が倒れた。二度と意識は戻らなかったー

▲望月家(河原崎長一郎、二階堂千寿、岩下志麻、鶴見辰吾)
(出典:BS12)

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