「IEレビュー」編集後記

「IEレビュー」は、日本インダストリアル・エンジニアリング協会(日本IE協会)に加入している法人、個人に、定期的(5月、8月、10月、12月、3月の年5回発行)に無料で配布している機関誌です。「IEレビュー」は、国内外のIEに関する研究や、改善活動事例の紹介を通してIEの普及を図るために編集されています。日本IE協会への入会方法は「日本IE協会HP」をご覧ください.。

因みにIE(経営工学)とは、Industrial Engineeringの略で、「経営目的を定め、それを実現するために環境との調和を図りながら、人、物、金及び情報を最適に設計し、運用し、統制する工学的な技術・技法の体系(Z8141-1103)」と定義されています。

「IEレビュー」は、毎回、テーマを決めて、研究論文、活動事例、関連情報などを具体的で、現場サイドに立って、わかりやすく提供することを方針としています。企業は、常に生産性を上げることが最大の課題で、「企業競争力の根源」でもあります。「IEレビュー」は、この生産性を上げていくためのノウハウを的確に提供するわが国唯一の実務専門誌です。今日は、2018年3月号にて特集テーマ「モノづくりにおけるIT活用」において編集後記を記述させて頂きましたので、ここに記録します。

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◎IT技術の進歩は、IoTやAIという形で、我々の生活や工場現場を変えようとしている。それは、AIが自ら学習を繰り返すディープラーニングの学習システムが急速に進化したことによる。グーグル・ディープマインド社が開発した囲碁AI「アルファ碁」と、世界で最も強い韓国棋士が勝負し、「アルファ碁」が勝ったニュースが記憶に新しい。最近は「アルファ碁ゼロ」として更に進化しているそうだ。
ディープラーニングの活用は、産業界にも広がり、農業では、天気、気温、日照、風などの情報をセンサーで確認して、水や肥料を自動で供給する農業システムもあるそうである。ディープラーニングでは、解を決定する要因をコンピュータ自らが学習し、自動的に最適解を導き出す。ビッグデータの解析力を持ったシステムは、これまでとは精度が飛躍的に向上している。では、人間の仕事をする領域は、どこなのか? コンピュータの解析した結果に従うことが仕事になるのか?
入社以来、長くIEを担当した私は、工程とデータをストップウオッチ、そしてビデオで現場を観察していた。ある意味、工程と製品QCDを観察しながらつないでいたことになる。システムの進化も大切だが、人間による技術の伝承も大切であろう。どの時代になっても、行動の“肝(きも)”を決めるのは人間であって欲しいものである。

<参考 日本IE協会HP>

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